アメリカの格闘技団体のBellator(ベラトール)。
日本の格闘技団体のRIZIN。
この2つの格闘技団体に違いはあるのか気になりますよね。
Bellator(ベラトール)とRIZINの違いは3つ
- リングかケージ
- 階級
- ルール
この3つが違います。
Bellator(ベラトール)のルールでは頭部へサッカーボールキックなどの攻撃を禁止。
しかし、RIZINでは認めています。
認める攻撃が多くなれば、その分試合の迫力はでます。
しかし、選手へのダメージも大きくなる。
同じ総合格闘技団体でもどこにポイントをおいているのか変わります。
今回の記事ではルールの違いや階級の違い、また、レベルの違いについて解説します。
この記事を読めば、Bellator(ベラトール)やRIZINの違いがわかり、違った視点でみることができるでしょう。
Bellator(ベラトール)と RIZINをより、深く知りたい方はご覧になって下さい。
Bellator(ベラトール)とRIZINの3つの違い
Bellator(ベラトール)とRIZINの3つの違いを解説します。
階級
ルール
競技の総合格闘技としては大きな違いはありません。
ルールなどの微妙な部分での違いがあります。
ルールや階級の違いについてそれぞれ詳しく解説します。
リングかケージ
![ケージの画像](https://fight-info.com/wp-content/uploads/2021/12/imgrc0099124220-640x360.jpg)
Bellator(ベラトール)とRIZINでは戦う設備が違います。
Bellator(ベラトール)はケージと呼ばれる金網を使用。
RIZINではリングでよく見るロープを四方に張ったような状態。
ケージとリングで変化する部分は試合の流れが変わります。
ケージは金網のため、試合が止まるときは相手が流血などしてドクターチェックが入るときです。
ケージでは試合は基本的に止まることはありません。
一方でリングはロープを掴む、相手が場外に出るとそこで試合がストップします。
金網に比べると試合がストップする回数が格段に多くなる。
リングの試合が止まることを嫌って、海外ではほとんどがケージとなっています。
どちらもメリットとデメリットがあります。
ケージの金網の特性を生かしてタックルで金網に押し付ける技があります。
そのため、タックルが多くなり、グラウンド状態、要するに寝ている状態が多くなります。
格闘技の醍醐味はわかりやすいパンチなどのノックアウト。
見ている側としては寝ている状態が多いとつまらないと感じることも多いです。
一方でリングの場合は金網に押し付けて戦うことはできません。
そのため、逆に打撃での攻防はケージよりも多くなります。
迫力は打撃の試合の方があります。
リングは打撃での攻防が増えるため、必然的にノックアウトが見れる可能性も高くなる。
試合がストップすることは多くなりますが、打撃の戦いが多くなるので見ている側としてはおもしさを感じることも多いでしょう。
階級
階級 | 体重 | 現王者 |
---|---|---|
バンタム級 | 〜61.2kg | セルジオ・ペティス |
フェザー級 | 〜65.8kg | AJ・マッキー |
ライト級 | 〜70.3kg | パトリッキー・フレイレ |
ウェルター級 | 〜77.1kg | ヤロスラフ・アモソフ |
ミドル級 | 〜83.9kg | ゲガール・ムサシ |
ライトヘビー級 | 〜93.0kg | ワジム・ネムコフ |
ヘビー級 | 〜120.2kg | ライアン・ベイダー |
階級 | 重量区分 | 王者 |
---|---|---|
バンタム級 | 〜61.0kg | 堀口恭司 |
フェザー級 | 〜66.0kg | 牛久絢太郎 |
ライト級 | 〜71.0kg | ホベルト・サトシ・ソウザ |
ライトヘビー級 | 〜93.0 kg | 空位 |
ベラトールとRIZINの階級の違いは重い階級はBellator(ベラトール)、
軽い階級はRIZINのほうが盛り上がっています。
Bellator(ベラトール)が重い階級が多いのは日本人との体格の違いが関係しています。
体格はどうしてもアメリカ人などの海外勢のほうが大きいです。
ヘビー級などはBellator(ベラトール)などの海外の団体の方が強いのはしょうがないですね。
一方でRIZINは軽い階級がメイン。
日本人は60Kg~70Kgが多いですね。
軽い階級だと世界に対抗できる選手もちらほらいます。
また、2022年現在はコロナウイルスの影響で海外勢が入国できません。
日本人をメインで大会を開催するしかないため、軽い階級の試合がより多くなります。
コロナウイルスが落ち着いて、海外勢がくることができるようになったら、またRIZINのヘビー級も盛り上がってくるでしょう。
ルール
Bellator(ベラトール)とRIZINのルールも違いがあります。
総合格闘技としてのベースのルールは同じですが、細かい部分でのちがいがあります。
ルールの違いは2つ
・グラウンド状態での頭部への攻撃
・肘打ちの角度
総合格闘技のルールで違いでるのがグラウンド状態での攻撃です。
グラウンド状態とは膝や両手などがついている状態。
また、どこがついているのかで状態も変わります。
《グラウンド》
1点ポジション:片膝がマットをつけている状態
片手がマットについている状態
2点ポジション:両膝をマットに付けている状態
両手がマットに付いている状態
片膝と片手がマットに付いている状態
3点ホジション:両膝と片手がマットに付いている状態
両手と片膝がマットに付いている状態
4点ポジション:両手と両膝がマットに付いている状態
よく言われるのが4点ポジションでの攻撃を言います。
Bellator(ベラトール)はこのグラウンド状態でサッカーボールキックや膝蹴りや踏みつける行為は禁止しています。
一方でRIZINは4点ポジションの頭部などの攻撃を認めています。
RIZINのほうがルールの縛りがないのが特徴。
この他には肘打ちの角度の違いがあります。
Bellator(ベラトール)でも肘打ちは認めています。
しかし、肘を垂直下ろす、縦肘打ちは禁止しています。
逆にRIZINは認めています。
縦肘打ちは自分の体重も大きくかかるため、ダメージも相当大きいものになります。
Bellator(ベラトール)とRIZINのルールの違いで変わるのが
・選手へのダメージ
・観客へのインパクト
頭部への攻撃や縦肘打ちを認めることで選手へのダメージは大きいものになります。
最悪、選手生命に関わる怪我をすることもあります。
最悪な状態を避けるためにレフリーへの教育はしっかりと行う必要があります。
レフリーが止めるのが遅くなるだけで選手へのダメージは変わるからです。
RIZINはレフリーへの教育をしっかりとすることで頭部への攻撃を認めているのでしょう。
一方であらゆる攻撃を認めることで観客のインパクトはあります。
やはり、サッカーボールキックなどは見ていて迫力はあります。
![サッカーボールキックの画像](https://fight-info.com/wp-content/uploads/2022/01/7900A43F-4D5B-42C7-9835-FDB15107F6E7-1-640x360.jpg)
選手へのダメージの配慮と見ている人へのインパクトをどちらも大事です。
どこを重視するかは団体によって違います。
Bellator(ベラトール)とは?
ベラトールとはアメリカの2大格闘技団体。
2008年設立しました。
ボクシングのプロモーターだったビヨン・レブニーにより設立。
当初はトーナメント制を中心に展開をしていました。
その後ケーブルネット会社のバイアコムに2011年に買収されます。
その後、現在のBellator(ベラトール)の社長のスコットコーカーが2014年に就任。
現在も順調に人気を伸びしています。
UFCと比べるとまだ人数やレベルは見送りする部分はあります。
しかし、着実に人気とレベルの差は縮まっています。
AJマッキーなどUFCチャンピオンにも負けないであろう選手も出てきています。
余談ですが、2011年頃まであった、格闘技団体ストライクフォースとはまた別団体です。
ストライクフォースはUFCに買収をされて統合。
Bellator(ベラトール)とはまた、別団体となります。
RIZINとは?
![RIZINの画像](https://fight-info.com/wp-content/uploads/2022/02/ab79cfddf00faac028db6d2506959051700bbac6_xlarge-640x360.jpeg)
RIZINは2015年に開始した、日本の格闘技団体。
旧PRIDEの社長だった榊原氏が立ち上げました。
旧PRIDE時代は反社との関わりの噂や資金の面で破綻。
2007年にUFCと統合をしてしまいました。
PRIDEの社長だった、榊原氏がUFCへ譲渡する契約の中に7年間競業禁止がありました。
その後、7年の時を経て2015年に再度榊原氏が中心になって開始。
現在では堀口恭司や朝倉兄弟などのスター選手も出てきています。
2022年現在もコロナウイルスの影響で苦しい時期もありながら、続いています。
レベルの違い
Bellator(ベラトール)とRIZINのレベルの違いはあります。
Bellator(ベラトール)のほうが全体的にレベルは高いでしょう。
RIZINのトップレベルの選手でBellator(ベラトール)と対抗できるのは堀口恭司選手、トフィックムサエフ選手くらいですね。
実際に堀口恭司選手はタイトルマッチで惜しくも負けてしまいました。
しかし、序盤まではリードしており、出会い頭の1発をもらっただけです。
チャンピオンになれる可能性は十分に見せてくれました。
RIZINの元ライト級チャンピオンのトフィックムサエフ選手もBellator(ベラトール)でチャンピオンになれる逸材の選手。
理由として、現在Bellator(ベラトール)のチャンピオンのパトリッキーピットブルフレイレ選手とRIZINで対戦をして勝利をしています。
当時とはまた、状況は違いますが、チャンピオンを狙える可能性を十分に示してくれています。
そして、2022年からトフィックムサエフ選手のBellator(ベラトール)の定期参戦が決まりました。
Bellator(ベラトール)でムサエフ選手が実績を積んでいけば、今後はBellator(ベラトール)でパトリッキー選手との再戦が見れるかもしれません。
朝倉未来選手やクレベルコイケ選手は通用するのかはまだ未知数です。
トップ選手と比べるとまだ、厳しいのかなといった印象ですね。
Bellator(ベラトール)とRIZINの共同開催
Bellator(ベラトール)とRIZINの共同開催は可能性としてありえます。
実際に2021年大晦日での開催も予定があったとのこと。
今後、海外規制が緩めば、海外勢が入れることになり、実現も近くなるでしょう。
朝倉未来選手もBellator(ベラトール)との対抗戦を望んでいます。
それに対して、榊原代表も実現の可能性があると公言しています。
ぜひ、Bellator(ベラトール)との対抗戦を一ファンとしては見たいですね。
そして、朝倉未来選手やクレベルコイケ選手がBellator(ベラトール)と比べてどのレベルにいるのかがそこでわかるはずです。