現在、UFCヘビー級のチャンピオンのフランシスガヌー。
その絶対的な強さの秘密はどこにあるのか気になりますよね。
フランシスガヌーは貧しい幼少期を過ごし、決して恵まれた環境ではありませんでした。
厳しい環境のなかで成功を目指したフランシスガヌーはヨーロッパに渡り、ボクシングと総合格闘技などを学びます。
そして、29歳でUFCと契約をしたフランシスガヌーは一気にUFCのヘビー級チャンピオンまで登り詰めます。
そこで今回の記事ではフランシスガヌーの生い立ちと経歴、強さの理由を解説します。
フランシスガヌーの生い立ちと経歴
フランシスガヌーの生い立ちと経歴を紹介します。
フランシスガヌーは壮絶な人生を歩みながらUFCのチャンピオンまで登り詰めました。
フランシスガヌーについて詳しく解説します。
貧しい幼少時代
フランシスガヌーは貧しい幼少期を過ごしていました。
カメルーン自体が年間1500万ドル(日本円:15万)で過ごすという決して裕福とはいえない国です。
その中で生まれ育ったフランシスガヌーも例外なく、厳しい生活をしいられます。
フランシスガヌーが6歳の時に両親が離婚。
その後は親戚中をたらい回しにされ、常に疎外感がありました。
また、フランシスガヌーの父親は地元でも有名なギャングでした。
体格にも恵まれていたフランシスガヌーは悪い仲間に入らないかと誘いを受けます。
しかし、父親を反面教師としていたフランシスガヌーは誘いを断ります。
その後採掘場で働くなど危険な仕事もしながら日銭を稼ぎます。
また、フランシスガヌーの母親は体調がよくありませんでした。
このままでまずいと思ったフランシスガヌーは成功の道を探しはじめます。
フランシスガヌーは自分が恵まれた体格と格闘技の才能があると感じていました。
そこでカメルーンからフランスに渡りボクシングを学ぼうと決意します。
しかし、カメルーンからフランスまで行くのは簡単な道のりではありませんでした。
ボクサーになるためフランスへ
カメルーンからフランスに渡ることを決意したフランシスガヌーはブローカーなどに協力を得て道を進めます。
やっとの思いでヨーロッパとアフリカを隔てるジブラルタル海峡に到着します。
しかし、国境警備隊や沿岸警備隊などに阻まれて、海を越えるのに苦労します。
探知機に見つからない、自作のボートなどを制作してなんとか渡りきります。
1年以上かけて念願のフランスに到着したフランシスガヌーは無料で学べるボクシングジムを探し出します。
ホームレス生活しながら、ボクシングを学んでいたフランシスガヌー。
しかし、ボクシングジムが土日に閉まってしまうため、ボクシングをすることができません。
週末もトレーニングができるところを探していたところ総合格闘技ジムのMMAファクトリーを紹介されます。
最初は総合格闘技に興味のなかったフランシスガヌーですが、ジムのトレーナーにその才能を見出されて、真剣にやるように説得を受けます。
ジムのトレーナーはフランシスガヌーが寝泊まりするところがないことを知り、ジムに泊まりこむことを許可し、なおかつ、一緒に部屋を探してあげました。
総合格闘技との距離が近くなったフランシスガヌーはデビュー戦を飾ります。
まだ、ボクシングに未練があったフランシスガヌーですが、自分が総合格闘技に向いていることを感じて、完全にボクシングから移行します。
UFCでデビュー
29歳の誕生日にUFCと契約をしたフランシスガヌー。
その後は破竹の勢いで6連勝を重ねます。
しかも、そのすべての勝利がKOまたは1本勝ちという驚異的な成績を残します。
わずか、6戦でヘビー級タイトルマッチまでいきます。
タイトルマッチは当時絶対王者のミオシッチでした。
タイトルマッチで負けてしまい、悲願のチャンピオンとはなりませんでした。
その後、弱点であったテイクダウンディフェンスを強化するなどして、さらに強さに磨きをかけます。
そして、約3年後に再度ミオシッチと対戦。
見事KO勝利でUFCヘビー級チャンピオンになります。
フランシスガヌーの強さ
フランシスガヌーの強さを紹介します。
フランシスガヌーの強さ
・驚異的なパンチ力
・テイクダウンのディフェンス能力
それぞれ詳しく解説します。
驚異的なパンチ力
フランシスガヌーの再度の強さは驚異的なパンチ力です。
その威力はUFCパフォーマンス・インスティテュートで計測したところファミリーカーが追突するほどの威力とか。
ファミリーカーがぶつかるほどのパンチを打たれたらそれはいくら屈強な男の集まりのUFCヘビー級でも倒れます。
また、あまり、知られていないですが、フランシスガヌーはどんな体制からでも強いパンチを打てるのが最大の武器です。
バランスを崩した体制でもKOできるほどのパンチを打てることができます。
戦っている相手もどこから飛んでくるかわからないため、なかなか踏み込むことも難しい。
フランシスガヌーの強さは驚異的なパンチ力。
プラスして、どんな体制でも強いパンチが打てるのが特徴です。
テイクダウンのディフェンス力
フランシスガヌーの強さはテイクダウンディフェンス能力です。
ストライカー(打撃の選手の略称)のフランシスガヌーはテイクダウンディフェンスが得意でありませんでした。
実際に1回目にミオシッチと対戦した時はテイクダウンを取られて劣勢になり負けてしまいました。
その教訓からテイクダウンディフェンスに磨きをかけていまではテイクダウンディフェンス率も71％と高い数値を誇っています。
弱点を補っていて、気づいたら自分の1つの強みとなっていたパターンです。
テイクダウンを取られる心配がないから、思いっきり自分の得意な打撃を打つことができる。
まさに、テイクダウンディフェンス力はフランシスガヌーの最大の強さとなっています。
