RIZINの前身のPRIDEは当時絶大な人気を誇りました。
大晦日は必ず地上波で放送。
定期的に放送もされるほどです。
そこから8年間の期間を経てRIZINが登場。
PRIDEの現代版がRIZINです。
同じ流れを受け継いでいるRIZINとPRIDEの違いは3つ。
- ルール
- ラウンド
- 階級
PRIDEは海外勢のヘビー級が中心に大会を開催。
一方でRIZINは日本人などの軽量級が中心。
同じ流れを引き継いでいても内容は全く違います。
そこで今回の記事ではRIZINとPRIDEの違いを詳しく解説します。
RIZINとPRIDEの主な違い
RIZINとPRIDEの主な違いを解説します。
主な違いは以下の3つ
・ルール
・ラウンド
・階級
それぞれ詳しく解説します。
ルール
RIZINとPRIDEのルールはほとんど一緒です。
PRIDE時代を受け継いでいる団体のため、大きな変更はありません。
唯一違うのが肘あり、なしです。
PRIDEの時に肘は禁止でした。
一方、RIZINでは肘の攻撃はあり。
海外の格闘技団体のUFCでも肘の攻撃は許されています。
しかし、肘の攻撃が垂直の角度になる縦肘打ちは禁止されています。
縦肘打ちが禁止の理由として相手に与えるダメージが大きいことが理由です。
垂直に下ろす縦肘打ちは自分の体重が乗った破壊力の大きい攻撃です。
普通の肘打ちでもダメージは大きい。
そのため、縦肘打ちは選手のダメージを考慮する面で禁止にしているところも多いですね。
RIZINはより、アグレッシブな展開を求めて許可しています。
実際にレフリーの止めるタイミングを間違えなかれば、大きな事故にはつながりません。
選手たちの状態を判断する状態を作っておくことが大事です。
その他のルールは一緒です。
PRIDE時代からの4点(両手、両足がついた状態)のサッカーボールキックなどは認められています。
他団体だと禁止にしているところも多い。
PRIDEやRIZINはグラウンド状態のサッカーボールキックを認めています。
他団体比べて何でもありに近い状態ですね。
ラウンド
RIZINとPRIDEはラウンド数が違います。
時間数は同じ。
ラウンド数 | 時間 | |
RIZIN | 2ラウンド | 1R:10分 2R:5分 |
PRIDE | 3ラウンド | 1R:10分 2R:5分 3R:5分 |
PRIDEのほうが1つラウンド数が多いです。
RIZINでは1R減って2R制。
ラウンド数が多いほうが勝敗がはっきりとすることが多い。
ラウンドが短いと勝ち負けがつくきっかけがこないで終わることがあります。
その分選手たちの負担も大きい。
海外の団体は5分5ラウンド制が多いです。
RIZINもPRIDEも1R10分で他の海外UFCよりもそもそも時間が長いです。
トータルの時間でいうとそこまで時間の違いはありません。
ラウンド数が長いか時間が長いかの違いですね。
階級
RIZINとPRIDEでは階級が違います。
厳密にはPRIDEのほうが階級が細かく分かれていませんでした。
RIZINの階級 | 体重 |
---|---|
女子スーパーアトム級 | 49.0 kg未満 |
バンタム級 | 61.0kg未満 |
フェザー級 | 66.0kg未満 |
ライト級 | 71.0kg未満 |
ライトヘビー級 | 93.0 kg未満 |
PRIDEの階級 | 体重 |
---|---|
ライト級 | 73kg未満 |
ウェルター級 | 83kg未満 |
ミドル級 | 93kg未満 |
ヘビー級 | 93kg以上 |
PRIDEの時はヘビー級の海外の選手が中心でした。
軽量級が細かく分かれておらず、ライト級まで。
一方で現在のRIZINは軽量級がメインで開催。
軽い階級が細かく分かれているかたち。
RIZINは軽量級をメインにマネジメントしています。
RIZINはゲージも取り入れるようになった
RIZINの榊原さんは頑なにケージを入れることを拒んでいました。
それはUFCとの差別化をするためにもRIZINはリングでやりたいとの思いです。
しかし、今回RIZINの新たなシリーズtriggerシリーズが始まりました。
これは新たに新しい選手と発掘するとともに新たな試みを試す場にするのです。
その中で今までリングでしかやってこなかったのをついにゲージでやるということに。
ゲージとリングの違いはたくさんあります。
一番の違いは試合が止まらないことですね。
リングはロープをつかんだりすると一度ストップがかかります。
ゲージで試合をするとストップがかからないので、継続して試合を見ることができます。
そこが一番の違いですね。
PRIDEにもRIZINにも出た選手
RIZINにもPRIDEにも出場経験のある選手を紹介します。
PRIDEが消滅してから8年後にRIZINが復活。
その長い期間を経て、どちらの団体でも出場した選手もいます。
それぞれ詳しく解説します。
ヒョードル
PRIDE時代の絶対的王者のヒョードル。
RIZINにも出場経験もあり、2021年の現在も現役を続けているまさにレジェンドです。
PRIDE時代のヒョードルの強さはまさに伝説。
どんなスポーツも絶対的王者がいるほうが面白いです。
そのヘビー級の絶対王者がヒョードル。
その王者に立ち向かう中で様々な物語うまれました。
ミルコクロコップ
ミルコクロコップはPRIDE時代にも活躍した選手。
PRIDE時代でもチャンピオンになっており、RIZINでもヘビー級チャンピオンになりました。
まさにレジェンドといえる存在。
日本の格闘技全盛の時代に欠かすことのできない選手です。
K-1にも参戦し経験もあり、得意のハイキックで強豪をKOしてきました。
いつも後1歩で負けてしまい、無冠の帝王なんて呼ばれていた時もありました。
しかし、見事にPRIDEでもRIZINでもチャンピオンになって、名実ともに優れた選手です。
五味隆典
五味隆典選手はPRIDE武士道時代のライト級の絶対的王者。
PRIDE時代に日本人で最も活躍した選手といえるでしょう。
現在でも様々な選手から憧れられています。
PRIDE時代に全盛期だった五味選手。
RIZINでも何回か試合を行っています。
その中でもメルビンギラード選手との試合ではPRIDE時代を思わせるKO勝利ですべてを持っていきました。
カリスマ性は消えないと確信した試合です。
まさにPRIDEとRIZIN両方で名前を残しました。
今後のRIZINに期待
格闘技界はコロナの影響で厳しい状況に立たされました。
今のその状況は続いています。
そのため、RIZINは様々な取り組みを行っています。
ボビーオロゴン選手を復帰させたり、元力士のスダリオ選手を出したりとなんとか格闘技界を復活させようとしています。
ぜひ、あの頃のPRIDEのような熱い熱気を呼び戻してほしいですね。
これからのRIZINに期待です。