キックボクシングといえば、K-1。
しかし、K-1が始まりではなくキックボクシング自体は1960年頃から始まっていました。
1960〜1970年代などはテレビ放送もされるほど。
そこから、団体の乱立などで一度衰退してしまいます。
そこから、10年以上の時を経てキックボクシングという競技がまた、注目され始めたきっかけがK-1です。
そのキックボクシングとK-1は何が違うのか。
K-1とキックボクシングの主な違い
・ルール
・階級
キックボクシングでは許されていて、K-1では禁止の技がいくつかあります。
階級も微妙に違いもあり。
K-1の方が少し細かく分かれているかたちです。
そこで今回は記事ではK-1とキックボクシングの違いについて解説してみたいと思います。
K-1とは?
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K-1とは1993年に創立した立ち技の世界最強を決めることを目的として、開催されました。
創始者は極真空手の石井和義。
Kとは「空手」「カンフー」「キックボクシング」「拳法」などの頭文字を取りました。
また、「KING」の意味とNO.1の1をとりK-1です。
ベースはキックボクシングですが、K-1が違ったのは
・海外選手などをスカウトして引き入れた
・観客に配慮したルールの改正
・スター選手などを取り上げてストーリーを作るのがうまかった
これが他の立ち技との違いでした。
他の立ち技はあくまで競技として行うもの。
競技としての面白さはキックボクシングも変わりはありません。
メディアへの見せ方や選手の演出、入場シーンなどの1つの作品として作り上げるのがK-1はうまかったですね。
キックボクシングとは?
キックボクシングの歴史は古く、最初の始まりは1959年。
日本拳法空手の創始者の山田辰雄は直接打撃制の空手を目指していました。
(日本拳法は寸止め空手といわれて、相手に当たらないようにします。)
ムエタイの試合を見て空手を融合できないかと考えます。
ボクシングプロモーターの野口修と協力して空手対ムエタイの試合を行います。
本場タイでも行われこれが成功。
その経験をもとに1966年に日本キックボクシング協会を成立。空手やボクサーなどのベースを持つ選手を集めて、大会を行いました。
その後もテレビ放送されるなど、日本全体としてもキックボクシングは人気でした。
しかし、1970年頃から世間の不況や団体が増えたことによる統率が取れなくなり、衰退していきます。
その後、1993年にK-1が誕生して、また、キックボクシングが注目されるようになります。
K-1とキックボクシングの違い
K-1とキックボクシングの違いを紹介します。
主な違いは
・ルール
・階級
それぞれ詳しく解説します。
ルール
K-1とキックボクシングのルールの大きな違い
・肘打ちなし
・首相撲なし
キックボクシングはムエタイのルールをベースにしているところがあります。
そのため、肘打ちや首相撲を認めています。
しかし、肘打ちは流血する可能性が高く、試合が止まることも多い。
その間観客は何もできません。
その点を配慮して、K-1では肘打ちを禁止しています。
また、首相撲などもキックボクシング本来の打撃の面白さがなくなるため、K-1では禁止。
純粋な打撃の攻防を楽しめるようになっています。
階級
キックボクシング | |
バンタム級 | -53㎏ |
フェザー級 | -56㎏ |
スーパーフェザー級 | -58㎏ |
ライト級 | -61㎏ |
スーパーライト級 | ー64㎏ |
ウェルター級 | ー67㎏ |
スーパーウェルター級 | ー69㎏ |
ミドル級 | -72㎏ |
ヘビー級 | 72㎏~ |
K-1 | |
バンタム級 | -53㎏ |
スーパーバンタム級 | ー55㎏ |
フェザー級 | -57.5㎏ |
スーパーフェザー級 | -60㎏ |
ライト級 | -62.5㎏ |
スーパーライト級 | ー65㎏ |
ウェルター級 | ー67.5㎏ |
スーパーウェルター級 | ー70㎏ |
クルーザー級 | -90㎏ |
ヘビー級 | ー100㎏ |
スーパーヘビー級 | 100㎏~ |
大体は同じくらいの階級と体重です。
階級の分け方がK-1のほうが少し細かいですね。
階級はベースは一緒ですが、少し体重が違う、階級を少し増やしているなどが多いです。
K-1出身の有名選手
K-1出身の有名選手を紹介します。
今回紹介するのは
・魔裟斗
・武尊
です。
魔裟斗
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魔裟斗選手は旧K-1時代のライト級で活躍した選手。
(K-1は一度消滅して旧K-1と現在の新K-1に分かれています。)
世間からの認知度も高いのではないでしょうか。
魔裟斗選手は端正なルックスと日本人NO.1の選手。
2度世界チャンピオンにもなっています。
女性からの人気も高い選手でした。
まさにK-1の人気を引っ張っていった1人です。
K-1を語る上では欠かせない存在でしょう。
武尊
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武尊選手は現在の新K-1の看板選手。
攻撃的なファイトスタイルとは違ったかわいい印象を与える、見た目や雰囲気が人気です。
2022年についに待望の那須川天心選手との試合が決まったことも話題になりました。
武尊選手の魅力は何といっても倒す倒されるかのKOを狙うスタイル。
まだ、現役で1敗しかしてないその無類の強さも格闘技ファンからは人気が高いです。
まさに今のK-1の顔といえる存在でしょう。
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キックボクシング団体出身の有名選手
キックボクシング団体出身の有名選手を紹介します。
今回はK-1以外のキックボクシング団体というくくりで紹介します。
他団体の有名選手は
・那須川天心
世間の認知度では圧倒的にK-1の方が高いため、他団体からの有名選手は出にくいです。
その中で今回は那須川天心選手について詳しく解説します。
那須川天心
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那須川天心はキックボクシング団体のRISEを主戦場として戦っている選手。
現在最も知名度や人気のある格闘家の1人でしょう。
那須川天心選手のすごさは無敗であること。
まだ、1回も負けていません。
その無類の強さと恐ろしいことにまだ23歳(2021年時点)という若さ。
その強さと年齢とのギャップが世間でも人気の理由でしょう。