クレベルコイケって世界ランキングではどれくらいの位置にいるの?RIZINでは強いけど、海外の選手と比べたらどうなんだろう?
クレベル・コイケは寝技を武器に国内外で活躍し、世界ランキングでも一定の評価を受けている実力者です。ただし、世界のトップ層と比較するとまだ課題もあり、今後の試合内容がさらなる評価につながる鍵となるでしょう。
この記事では、クレベル・コイケの過去の対戦成績や敗北の傾向、UFC参戦の可能性、そして現在の世界的な立ち位置について詳しく解説していきます。RIZINファンはもちろん、世界のMMAシーンに興味がある方にも読み応えのある内容になっています。
クレベル・コイケの世界ランキングは何位?
クレベル・コイケは現在、世界フェザー級ランキングで13位に位置しています。2025年4月時点でのこの順位は、彼の近年の活躍ぶりを物語っています。日本国内だけでなく、世界の格闘技ファンからも高い評価を受けていたり、注目されたりする存在です。RIZINを主戦場にしながらも、世界基準で通用する技術と実力を兼ね備えています。ランキング上昇の背景には、一本勝ちの多さや高いフィニッシュ率が大きく貢献しています。特に世界のトップ選手たちとの対戦機会が増えれば、さらに上位への浮上も十分に可能です。今後の試合展開にも期待が寄せられています。
世界ランキングといえば、朝倉未来選手が現在何位なのか気になる方は以下の記事で解説しています。

過去のランキング推移
ランキングの推移からは、クレベル・コイケのキャリアの波が見て取れます。2023年初頭には50位台をうろうろしていた彼も、試合を重ねて勝利を重ねることで徐々に順位を上げていきました。2024年4月時点での58位から、2025年4月には13位まで急上昇した実績は圧巻です。特に2024年中盤以降の試合で質の高いフィニッシュを決めたり、注目大会でのパフォーマンスが評価されたりした結果、短期間で25位以上の上昇を記録しました。ランキングは試合内容や相手の格にも左右されますが、彼の持つ安定した一本勝ち能力は大きな武器です。今後もこの傾向は続くと見られています。
他のフェザー級トップ選手との比較
フェザー級には実力派がひしめき合い、競争は激化しています。鈴木千裕や朝倉未来といった国内トップ選手と比較しても、クレベル・コイケのグラップリング力は一枚上手です。テイクダウンから即座に極めに移行したり、打撃で崩したりする柔軟性が際立ちます。特に日本人選手には少ない本格的な柔術技術を武器に、寝技の展開で常に主導権を握ってきました。フィジカルの強さや瞬発力では他の選手に劣る場面もありますが、それを補って余りある戦術眼と経験があります。総合的に見れば、世界基準で戦えるスキルを持つ稀有な存在と言えるでしょう。
クレベル・コイケの戦績と実績
これまでに積み上げた戦績は35勝7敗1分で、実にその大半を一本勝ちで飾っています。RIZINでは2022年に牛久絢太郎を極めて王座を奪取したり、朝倉未来を秒殺したりと、インパクトのある勝利を重ねています。一方で2023年の計量失敗による王座剥奪という挫折も経験しており、順風満帆なキャリアとは言い切れません。そうした試練を乗り越えての現在のランキング上昇は、まさに努力の賜物です。勝ち星だけでなく、どのように勝っているかも評価される要素であり、その点でも彼の実績は高く評価されています。今後もさらなるタイトル獲得が期待されています。
クレベル・コイケの強さの秘密
彼の強さの核心は、やはり試合運びの巧みさと極めの速さにあります。序盤はあえて打撃戦で相手を油断させたり、あえて攻め込まれているように見せたりして、チャンスをうかがいます。そして一瞬の隙を突いて寝技に持ち込み、すぐさま関節や絞め技へと移行します。ブラジリアン柔術の黒帯として、どんなポジションからでも極めに入れるのが最大の強みです。また、打撃でも独特なリズムと変則的な角度で攻撃を出すため、相手はタイミングを外されやすい傾向にあります。決して力任せではなく、戦術と頭脳に裏付けられた動きで戦うその姿勢が、彼の勝利に繋がっています。
ブラジリアン柔術ベースの極技
寝技においての完成度は、世界のフェザー級選手の中でも随一です。クレベル・コイケは、グラウンドに持ち込んだ後の動きが非常に速く、どのポジションからでも関節技を仕掛けてきます。ガードポジションから三角絞めに移行したり、背後に回ってチョークを狙ったりと、状況に応じて技を変える柔軟性があります。さらに相手の動きを読む能力にも優れており、逃げようとする動きに即座に反応して再び極めに入り直すことも可能です。柔術の基本を忠実に守りつつも、MMA用に最適化された技術がクレベルの武器です。
フィニッシュ率の高さ
35勝のうち、実に30勝以上が一本やTKOによる勝利という驚異的なフィニッシュ率を誇ります。判定まで持ち込まずに勝つというスタイルは、観る側にも強いインパクトを与えます。観客からも「次はどう極めるのか」と期待されたり、対戦相手にも常にプレッシャーを与えたりしています。サブミッションに限らず、打撃でダウンを奪った後にグラウンドで極めるパターンも多く、総合的な仕上がりが伺えます。勝つことはもちろん、勝ち方にもこだわる姿勢がこの数字に表れています。
変則的な打撃
打撃のリズムが独特で、相手はタイミングを計りづらいのが特徴です。クレベル・コイケは定型的なコンビネーションをあまり使わず、左右のパンチを織り交ぜたり、前蹴りとローをバランスよく使ったりします。また、距離の詰め方にも工夫があり、詰めた瞬間にタックルや引き込みに移行する戦法もあります。こうした変則的な打撃により、相手の注意が分散し、寝技への布石を打つことができます。打撃は決して豪快ではないものの、試合全体をコントロールするための重要な要素となっています。
クレベル・コイケの強さをより詳しく知りたい人は以下の記事で解説しています。

クレベル・コイケが負けた試合
クレベル・コイケはこれまで数試合で敗北を喫しています。DEEPではISEに判定負けをしたり、KSWではアルトゥル・ソウィンスキやマテウス・ガムロットに判定で敗れたりしました。特にガムロット戦はタイトル戦での5R判定負けとなり、厳しい戦いでした。また、2022年の大晦日にはRIZINとBELLATORの全面対抗戦でパトリシオ・ピットブルと対戦し、判定で敗北。2023年には金原正徳との試合でも劣勢となり、判定で敗れています。いずれの試合もフルラウンドを戦い抜くスタミナと粘り強さを見せていますが、判定負けが続いたことで課題も浮き彫りになっています。相手の戦略に苦しめられたり、思うように寝技に持ち込めなかったりする場面があり、今後の修正点として注目されています。
クレベル・コイケはUFCに参戦する可能性があるのか?
クレベル・コイケがUFCに参戦する可能性は以前より注目されていますが、現在はRIZINでの活動を重視している様子です。本人は「UFCはもはや目標ではない」と発言したり、「北米の強豪をRIZINで倒せばUFCも興味を持つ」と語ったりしています。実力的には十分通用するレベルにあり、寝技のスキルは世界的にも高い評価を受けています。ただし、UFCは契約条件が厳しかったり、対戦相手のスタイルも多様だったりと、挑戦には慎重な姿勢が見られます。また、ファイトマネーや待遇の面でもRIZINの方が好条件であることも、現時点での残留理由の一つかもしれません。今後、海外のビッグネームを撃破した場合は、UFCから正式なオファーが届く可能性もあるでしょう。
まとめ
クレベル・コイケはRIZINを代表する柔術家として知られ、実績も豊富な選手です。負け試合では判定までもつれこむ展開が多く、スタミナや打たれ強さも光ります。UFCへの参戦については過去に前向きだったものの、現在はRIZINに軸足を置いています。世界ランキング的に見てもトップクラスの技術を持っていたり、国際戦でも結果を残したりしています。特に寝技の巧さは世界でも通用するレベルで、MMAにおける柔術の可能性を広げる存在です。将来的にUFCや他団体への移籍が実現すれば、さらなる注目を集めることになるでしょう。今後の活躍次第では、再び世界の頂点を目指す道が開けるかもしれません。今はRIZINでの実績を積み重ね、世界へのアピールを続ける時期だといえます。